AfterEffects

【イラストをパーツごとに動かす①】イラストをAfterEffectsでパーツごとに動かする方法【準備編】

映像編集者のしばいぬ店長です。


この記事では

illustratorで作られたデータをパーツごとにAfterEffectsで読み込む方法

illustratorのデータ(ベクターデータ)を扱う注意点についてお伝えします。



人物やモノのイラストがパーツごとに独立して自由に動いている映像、見たことあるのではないでしょうか?


簡易的なものですが、つくってみました。


編集のお仕事でもよく使われる手法ですし、そんな映像ができたら「やるな!」と思ってもらえそうですよね。

あれはillustratorのベクターデータというものを使うことでJPEG画像なんかでは不可能な

・イラスト内1つ1つのパーツを独立して動かす
・人物の表情や手足を動かしてアニメーションをつける

ことを可能にしています!


最初にイラストのパーツが独立して動く映像を見た時には私もバビりました。(死語)


ただ、パーツごとに独立して動かすためにはルールとやり方を知ってていれば誰でもできちゃいます!

逆に言えばルールとやり方を知っている必要があるのでそれを動画と文字で説明していきます。



↑動画30分超えになってしまったので、おそらくブログの方がサクサク理解進むと思います笑

実際の編集画面を見ながら確認したいなーという方はぜひ動画もいっしょに覧ください!


この記事&動画でわかるようになることは次の3点です。

  1. ベクターデータを無料でダウンロードできるサイトについて

  2. illustratorのデータをAfterEffectsで読み込む方法

  3. イラストをパーツごとに動かすための知識



使用するソフトはAdobe「illustrator」と「AfterEffects」です。

illustratorのデータをAfterEffectsで読み込む準備をしよう!

illustratorのイラスト素材を無料でダウンロードしよう


illustratorの画像データは”ベクターデータ”といって、どれだけ拡大しても画像がギザギザ粗くならないデータでつくられています。

粗くならないのはベクターデータがドット絵(ピクセル)ではなくパスとシェイプで構成されているデータ画像であるためです。


詳しい話は別の機会にしますので、今はAfterEffectsにイラストレーターの画像を
読み込む方法を解説していきましょう!


読み込む用のベクターデータを持っていない方はこらから紹介する2サイトのどちらかで画像をダウンロードしてみてください。

それぞれダウンロード制限はありますが、基本無料でつかえます!

(月々¥1,000くらいの有料会員になれば制限なし)



● ACイラスト ●

無料イラスト【イラストAC】
↑クリックでサイトに飛びます

<イラストACの特徴、上手な使い方についてはまた別記事を掲載予定です。>

ざっくりと特徴は↓

①JPEG,PNG,AI(illustratorデータ)から選択してダウンロードできる
②作品数がとにかく多く、日本向けのイラストが豊富
③Googleアカウント等で利用可能、無料でもすべてのイラストをダウンロードできる
④1日の検索&ダウンロード回数制限がある

使い勝手が良いので私は有料会員になりました。

イラストアニメーションをこれからやっていくのなら費用対効果はあります。


● freepik ●

↑クリックでサイトに飛びます


<freepikの特徴、上手な使い方についてはまた別記事を掲載予定です。>

ざっくりと特徴は↓

①オシャレな海外のイラストが豊富
②1日のダウンロード回数 未会員3回まで 無料会員10回まで
③有料会員じゃないとダウンロードできないイラストがある
④無料会員が利用するには制作物にクレジット表記が必要


フリー素材をダウンロードする


今回はイラストACをつかって進めていきます。

イラストダウンロードサイト【イラストAC】


お好みのイラストを選択すると↓の画面になります。


「AI」がイラレデータなのでAIのダウンロードボタンを押しましょう!

私は常々世の困っている女性を笑顔に変えたいという願いがあるので困り顔の女性を選びました。


※イラストによってはAIデータの取り扱いがないものもあります。
AIデータのあるイラストを選んでください。



このアイコンがillustratorデータのアイコンです。

ダウンロードできたらファイルを開きましょう。

illustratorのデータをAfterEffectsで動かす際の注意点!


アニメーションをつけていく前に、あらかじめイラストのどの部分を動かすかを決めておくと効率よく進められます。


私は今回女性の表情のみ変えたいと思いますので





の3点のみ動かすようにしていきます。


ただ、作ってみたらその3点だけだとちょっと寂しかったので、おまけでモヤモヤアイコンも動かしておきました笑



それでは、illustratorデータをAfterEffectsに読み込んでいきたいと思います!

が、その前に・・・


↓イラストをパーツごとで動かすために把握しておいていただきたいことがあります、要チェック!

illustratorデータをAfterEffectsに読み込んだ時の特徴として、何もあるレイヤー階層のなかで一番上の階層にあるレイヤーしか動かすことができません!

今回だと一番上にきているレイヤーは全パーツが重ねられた1レイヤーのみなので、AfterEffectsに読み込んでもJPEG画像の時と同じように一枚の画像としてしか動かせません。

illustratorデータ内のレイヤーを分けてAfterEffectsでパーツごとに動かせるようにする


(追記)
※以下の内容は知っておいて損はないのでそのままご紹介しますが、
動かしたいパーツのレイヤー分けを便利に行える方法が別にありましたので
別記事にてご紹介させていただきます。

【Aeキャラクターアニメーション】Aiでの効率よいレイヤー分けの方法-AfterEffects,illustrator-AfterEffectsでイラスト・キャラクターアニメーションを行う際にはillustratorでのレイヤー分けが必須となります。 そのレイヤー分けを効率よく行う方法をお伝えしています。...




AfterEffectsで動かしたいパーツを一番上のレイヤー階層にもってくる

この操作はillustratorで行います。

正直、レイヤー数がめちゃくちゃ多いイラストデータだとレイヤーの重ね順を守りながらパーツを分けていく作業はおそろしく時間がかかり困難でもあります・・

(「overlord」というAfterEffects&illustratorで使える有料スクリプトを使用すると一撃で全パーツ独立して動かせる状態で移せるんですが、有料ってのもあるのでそれはまた別の機会に!)

なので、とりあえず最初はレイヤー数の少ない易しそうなイラストから扱ってみましょう。

まずは画像の右下赤い丸で囲まれた「+」マークのスイッチを押します。

新規レイヤーが現れるのでそこに動かしたいパーツを移します。

ファイルを保存すれば準備OK。

ただしレイヤー数の多いイラストだと移した際にレイヤーの重なり順が変わってしまい、パーツが隠れたりおかしな表示の仕方になったりする可能性があるので要注意です!

もし重なり順がおかしくなってしまうのなら影響を受ける他のパーツも一番上の階層に並べてそこで順番をいじって元のイラストの表示になるようにしましょう!

(レイヤー数が多いと迷宮入りする可能性が高くなるということです!)

ちなみに、私がダウンロードした素材は親切なことにパーツごとに「口」「目」「髪」「右手」などちゃんと名前が書かれていました。

素材によっては意外と表記がないことも多いので重要なパーツはパーツ名を書いていくとあとあと楽ですよ!

いよいよ、レイヤー分けしたillustratorデータをAfterEffectsで読み込もう!(連続ラスタライズを忘れずに)

お疲れ様でした!
これで準備はできました!


それでは AfterEffectsを開いてレイヤー分けしたillustratorデータを読み込みます。

すると、こんな表示があらわれます。


これは何を言っているのかざっくり説明すると


○フッテージ(素材)として読み込むか ⇔ コンポジションとして読み込むか

○レイヤー全部読み込むか ⇔ 選択したレイヤー(パーツ)だけ読み込むか

○各レイヤーのサイズをコンポジションサイズに合わせるか ⇔ パーツの大きさに合わせるか


を選択できるんですが、いまいちわかんないですよね・・


なんにせよAfterEffectsでレイヤーごとに動かす場合は

『読み込みの種類』:コンポジション

『フッテージのサイズ』:レイヤーサイズ or ドキュメントサイズ

で!

フッテージのサイズについてはどちらを選択してもOKです。

レイヤーをコンポジションサイズに合わせて扱うか、パーツに合わせたサイズで扱うかの違いです。

レイヤーごとに複雑な動きをつける場合は「レイヤーサイズ」の方がやりやすくなると思います。

そして、読み込んでできたコンポジションをダブルクリックで開いてみましょう!

やったー!

これでパーツごとに好きなように動かすことができるぞー!

とすこぶる嬉しくなりますが、

もしこのイラストを拡大したりいろいろいじくる場合には

↓コチラのチェックを行いましょう!


この太陽のようなマークです。

これはillustratorからデータを読み込んだ段階だとチェックが入っていないのですが、チェックを入れることでどれだけラスター(ドット絵の)データから拡大しても画質が劣化しないベクターデータへと変換されます。


そう、AfterEffectsにベクターデータを読み込むとラスター(ドット絵の)データとして読み込まれてしまいます。

それをベクターデータに変換する必要がある場合はこのスイッチを入れましょう!

細かい話しをすると長くなるのですが、とりあえずこのように覚えてもらえれば大丈夫です!

このスイッチを『連続ラスタライズ』といいます。


ただこのスイッチを入れると処理が重くなるので特別拡大したりいじることがなければスイッチを入れないほうが動作は軽いままで編集できます。


なので連続ラスタライズはイラストを拡大させる場合に適用させましょう!


↑この画像を見てください。

ピクセル画像(ドットの集まり)であるJPEG,PNGだとこれだけイラストを拡大すれば粗くなってジャギってしまいます。

が、このベクター画像はどれだけ拡大してもジャギりません!

すごいぞベクター画像!


ただしコンポジションそのものを拡大したときや、AfterEffectsのプレビューモニターを拡大表示するとジャギってくるのでそこはご承知ください。


拡大する時はコンポジションではなくコンポジション内のベクターデータを拡大するようにしましょう!

各パーツごとに動かしてアニメーションをつくろう!

ここからは楽しい作業ですね!

あとはパーツごとで好きなようにアニメーションをつければ、ただの一枚絵だったイラストを生きているような映像に変えることができます!


これで、ずっと困っていた彼女を笑顔にできるってもんだぜ…!


実際に表情をつくる方法はコチラの記事をご覧ください!

【イラストをパーツごとに動かす②】キャラクターの表情を変える!AfterEffectsでパーツごとに動かす!【アニメーション編】AfterEffectsをつかったイラストアニメーション、モーショングラフィックスの入り口、初心者向けの記事です。 画像をパーツごとに動かす方法 illustratorとAfterEffectsの連携の仕方 を説明しています。...



まとめ&お知らせ


今回はillustratorのベクターデータをパーツごとに動かせるカタチにして読み込む方法についてお伝えしました。

続きは「モーション編」で!


イラストアニメーションはこれからも需要が増えていくと思います。

実際、企業広告でイラストを使ったアニメーション映像はどんどん増えています。

低単価で悩んでいる方、スキルアップを図れていないなという編集者さんには単価を上げるチャンス&できる仕事の幅を増やしていけるおすすめのスキルです。


今回は初歩的な内容ですが、またアニメーションについてやスクリプトのことも記事にしていきますのでブログかYouTubeチャンネルかどちらかチェックしておいて頂けたら幸いです!

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