- ベクターデータの画像をダウンロードできるサイト
- illustratorのデータをAfterEffectsで読み込む方法
- イラストをパーツ(レイヤー)ごとに動かすための知識
人物やモノのイラストがパーツごとに独立して動いている映像を作れるよう、初学者向けに案内をしていきます。
今回はこういったアニメーションを作成していきます。
動画制作を本業にしているしばいぬ店長です!
今回はAfter Effectsを使ったアニメーションの入門的な内容になるので、これからイラストアニメーション始める方は参考にしてもらえたら嬉しいです!
1枚のイラストからこういった映像が作れたら「すげー!」と思ってもらえそうですよね。
順序通り進めれば誰でも制作できるので一緒にやっていきましょう。
今回の内容は動画でも解説しています。
実際の編集画面を見ながら確認したいなーという方はぜひ動画もいっしょに覧ください!
(ごめんなさい、ムダ話が多いので飛ばしながら見てください…)
使用するソフトはAdobe「illustrator」と「AfterEffects」です。
illustratorのイラスト素材をダウンロードしよう
illustrator上で作られた画像データは”ベクターデータ”といって、どれだけ拡大しても画像がギザギザ粗くならないパスとシェイプで作られています。
詳しい話は別の機会にしますので、今はAfterEffectsにイラストレーターの画像を
読み込む方法を解説していきましょう!
読み込む用のベクターデータを持っていない方はこらから紹介する2サイトのどちらかで画像をダウンロードしてみてください。
それぞれダウンロード制限はありますが、基本無料でつかえます!
(月々¥1,000くらいの有料会員になれば制限なし)
● ACイラスト ●
ざっくりと特徴は↓
使い勝手が良いので私は有料会員になりました。
イラストアニメーションをこれからやっていくのなら費用対効果はあります。
ざっくりと特徴は↓
フリー素材をダウンロードする
今回はイラストACをつかって進めていきます。
■イラストダウンロードサイト【イラストAC】
お好みのイラストを選択すると↓の画面になります。
「AI」がイラレデータなのでAIのダウンロードボタンを押しましょう!
私は常々世の困っている女性を笑顔に変えたいという願いがあるので困り顔の女性を選びました。
※イラストによってはAIデータの取り扱いがないものもあります。
AIデータのあるイラストを選んでください。
このアイコンがillustratorデータのアイコンです。
ダウンロードできたらファイルを開きましょう。
illustratorのデータをAfterEffectsで動かす際の注意点!
アニメーションをつけていく前に、あらかじめイラストのどの部分を動かすかを決めておくと効率よく進められます。
私は今回女性の表情のみ変えたいと思いますので
- 口
- 目
- 眉
の3点のみ動かすようにしていきます。
ただ、作ってみたらその3点だけだとちょっと寂しかったので、おまけでモヤモヤアイコンも動かしておきました笑
それでは、illustratorデータをAfterEffectsに読み込んでいきたいと思います!
が、その前に・・・
↓イラストをパーツごとで動かすために把握しておいていただきたいことがあります、要チェック!
illustratorデータ内のレイヤーを分けてAfterEffectsでパーツごとに動かせるようにする
AfterEffectsで動かしたいパーツを一番上のレイヤー階層にもってくる
この操作はillustratorで行います。
正直、レイヤー数がめちゃくちゃ多いイラストデータだとレイヤーの重ね順を守りながらパーツを分けていく作業はおそろしく時間がかかり困難でもあります・・
(「overlord」というAfterEffects&illustratorで使える有料スクリプトを使用すると一撃で全パーツ独立して動かせる状態で移せるんですが、有料ってのもあるのでそれはまた別の機会に!)
なので、とりあえず最初はレイヤー数の少ない易しそうなイラストから扱ってみましょう。
まずは画像の右下赤い丸で囲まれた「+」マークのスイッチを押します。
新規レイヤーが現れるのでそこに動かしたいパーツを移します。
ファイルを保存すれば準備OK。
ただしレイヤー数の多いイラストだと移した際にレイヤーの重なり順が変わってしまい、パーツが隠れたりおかしな表示の仕方になったりする可能性があるので要注意です!
もし重なり順がおかしくなってしまうのなら影響を受ける他のパーツも一番上の階層に並べてそこで順番をいじって元のイラストの表示になるようにしましょう!
(レイヤー数が多いと迷宮入りする可能性が高くなるということです!)
ちなみに、私がダウンロードした素材は親切なことにパーツごとに「口」「目」「髪」「右手」などちゃんと名前が書かれていました。
素材によっては意外と表記がないことも多いので重要なパーツはパーツ名を書いていくとあとあと楽ですよ!
↓関連記事に、効率の良いレイヤー分けの方法を記載しました。
レイヤーの順序を崩さないままAeで動かしやすいカタチにできるのでとても便利です。
いよいよ、レイヤー分けしたillustratorデータをAfterEffectsで読み込もう!(連続ラスタライズを忘れずに)
お疲れ様でした!
これで準備はできました!
それでは AfterEffectsを開いてレイヤー分けしたillustratorデータを読み込みます。
すると、こんな表示があらわれます。
これは何を言っているのかざっくり説明すると
○フッテージ(素材)として読み込むか ⇔ コンポジションとして読み込むか
○レイヤー全部読み込むか ⇔ 選択したレイヤー(パーツ)だけ読み込むか
○各レイヤーのサイズをコンポジションサイズに合わせるか ⇔ パーツの大きさに合わせるか
を選択できるんですが、いまいちわかんないですよね・・
なんにせよAfterEffectsでレイヤーごとに動かす場合は
『読み込みの種類』:コンポジション
『フッテージのサイズ』:レイヤーサイズ or ドキュメントサイズ
で!
フッテージのサイズについてはどちらを選択してもOKです。
レイヤーをコンポジションサイズに合わせて扱うか、パーツに合わせたサイズで扱うかの違いです。
レイヤーごとに複雑な動きをつける場合は「レイヤーサイズ」の方がやりやすくなると思います。
そして、読み込んでできたコンポジションをダブルクリックで開いてみましょう!
やったー!
これでパーツごとに好きなように動かすことができるぞー!
とすこぶる嬉しくなりますが、
もしこのイラストを拡大したりいろいろいじくる場合には
↓コチラのチェックを行いましょう!
この太陽のようなマークです。
これはillustratorからデータを読み込んだ段階だとチェックが入っていないのですが、チェックを入れることでどれだけラスター(ドット絵の)データから拡大しても画質が劣化しないベクターデータへと変換されます。
そう、AfterEffectsにベクターデータを読み込むとラスター(ドット絵の)データとして読み込まれてしまいます。
それをベクターデータに変換する必要がある場合はこのスイッチを入れましょう!
細かい話しをすると長くなるのですが、とりあえずこのように覚えてもらえれば大丈夫です!
このスイッチを『連続ラスタライズ』といいます。
ただこのスイッチを入れると処理が重くなるので特別拡大したりいじることがなければスイッチを入れないほうが動作は軽いままで編集できます。
なので連続ラスタライズはイラストを拡大させる場合に適用させましょう!
ピクセル画像(ドットの集まり)であるJPEG,PNGだとこれだけイラストを拡大すれば粗くなってジャギってしまいます。
が、このベクター画像はどれだけ拡大してもジャギりません!
すごいぞベクター画像!
ただしコンポジションそのものを拡大したときや、AfterEffectsのプレビューモニターを拡大表示するとジャギってくるのでそこはご承知ください。
拡大する時はコンポジションではなくコンポジション内のベクターデータを拡大するようにしましょう!
各パーツごとに動かしてアニメーションをつくろう!
ここからは楽しい作業ですね!
あとはパーツごとで好きなようにアニメーションをつければ、ただの一枚絵だったイラストを生きているような映像に変えることができます!
これで、ずっと困っていた彼女を笑顔にできるってもんだぜ…!
実際に表情をつくる方法は↓続きの記事をご覧ください!
【特典あり】動画編集の効率化サービスをまとめました
今回のようなアニメーションさせるためのベクター素材は無料でもそれなりに揃えられますが、BGMや効果音、背景、エフェクト素材などは正直フリーだとクオリティの低いものが多いのが現状です…
また、動画編集を続けていくといずれフリー素材だけでは立ち行かなくなってくる時がくるかと思います。
つまり、
スキルアップした自身の動画クオリティと素材が釣り合わなくなり、動画の魅力を最大限発揮できなくなってしまう時がくる、ということです。
更に魅力的な動画を作っていきたいのなら、世界中のプロも愛用する動画制作用の素材サービスを利用することが近道です。
私が実際に使用しておすすめできると感じた総合的な有料素材サービスを4つ比較&まとめました。
割引や期間延長の特典も用意することができたので、素材サービス選びの際にはぜひご活用ください!
編集テンプレートはダウンロード後プロジェクトファイルを開けるので、どうやって動かしているかを研究する学習ツールにもなります。
ぜひ、
お試しあれ!